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ピアノ調律師の小説

 

村上春樹さんの短編小説、東京奇譚集『偶然の旅人』はピアノ調律師の物語です。

著者の知人がモデルとのこと。
私も同業者の端くれなので、興味深く読ませて頂きました。

私とは色々と違ったタイプの方なのですが、舞台が神奈川アウトレットショッピングモールなのが懐かしく、同じ所かどうかわかりませんが、以前にちょくちょく行くことがありました。
小説のようにカフェでディッケンズでも読めば、不思議な出会いがあったのかぁ・・・な~んて妄想できます。

勘違いな出会いでも、ポジティブにとらえていくところが素敵なところでした。

私は大してピアノを弾けませんが、「調律を専門にするようになってから、逆にピアノを弾くことが楽しくなった。」のセリフに共感です。

Stiff Shoulders

調律学校に入ったのが22、仕事が24からなので、現在は調律を28年、キャリア26年でしょうか。

気がつけば早いもので、そろそろ私も50になってしまいます。
というわけで、軽い五十肩になっております。

 

安静にしていれば良いのかというとそうではなく、やはり動かしていかないと更に悪化してしまうとのこと。
毎日、軽いストレッチを心がけています。

 

動かさないというのはピアノの場合も良くなくて、渋いタッチになったりするものです。
潤滑剤を塗ったり関節的部分を磨いたり拭いたりすると滑らかになったりしますが、大切なのは毎日少しは弾いてあげることです。

自然な動きの良さになってきますので、適度に履かれた靴のように馴染んできます。
Myピアノは、その人その人にとってのベストなピアノに育ってきます。

 

若い頃にアスリートのように運動された方は老後も健康な方が多いようです。
ピアノもアスリート的に弾きまくれば良いかというと、それはさすがに難しくて、やはり消耗していきますが。

 

軽い運動や散歩をするように弾かれるのが良いのだと思います。

 

そして、年に一度の健康診断とピアノ調律が大切です!

令和ピアノ

 

<一九二六年には大正天皇が崩御し、年号が昭和に変わった。日本でも暗い嫌な時代がそろそろ始まろうとしていた。モダニズムとデモクラシーの短い間奏曲が終わり、ファシズムが幅をきかせるようになる。>
村上春樹 著  1Q84 BOOK 1 前編  から


1920年代のスタインウェイが名器であるのは有名な話ですが、世界恐慌前夜。
日本では昭和が始まった年代です。

平成初期の国産ピアノが何故か良いような感じが前からしていたのですが、考えてみればバブル崩壊は平成3年から。
 

この度、めでたく令和元年になりました。

今時の国産ピアノは不景気と聞く反面、安定した品質であるような印象が私にはあります。

もうそろそろ世界恐慌が起き、日本もそれに巻き込まれるとの経済予測を聞く今日この頃。
令和に乗じた販売戦略ではありませんが、どうも元号初期のピアノは品質が良いのかもしれません。

ピアノをお選びの際にはメーカーやモデル以外に、時代のことも気にされてみては、いかがでしょうか?
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    〒108-0071
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    TEL&FAX 03-3449-4880
    直通Mobile 090-5216-1152
    代表 小林 弘児(こばやしこうじ)

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