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スタインウェイのシンボルマーク

私は土、日曜にイベントやウェディングの調律をさせて頂くことが多いです。

その際に現場では、舞台設定や照明、マイクテストなどの方々と同時進行であることが殆どです。

調律師のなかには、周りで物音がするのを嫌がる人も多いと思いますが、その点、私は随分と慣れさせて頂けた自負がございます。

丁寧なお客様ですと、静かにするようにお気遣い頂いて、多少物音たてますが大丈夫ですか?と聞いて下さいますが、私は全く大丈夫です。

今回は港区の高級ホテルで調律。
ピアノはスタインウェイのグランドピアノ。
写真のシンボルマークが金属フレームにあるのは、往年良い時代のスタインウェイである証です。

1880年位から1970年位までスタインウェイファミリーが製造していた時代の表示です。
この様なピアノの仕事は調律師冥利につきます。
しかし、あまり名が知られていないメーカーのアップライトであっても気持ちも技術も変わりません。

 

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22年ぶりの調律

今回は船橋市で家庭の調律でした。

引っ越し後のサービス調律で、なんと22年ぶりの調律です。

ピアノはカワイのセミグランド。

 

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お客様は、社会人ですが昔は音大にいこうかと思う位にショパンやリストを弾かれていたそうです。

大抵のピアノには調律カードというのが入っていて、いつ調律されていたかがわかりますが、

昔には毎年調律をされていたようで、20年ぶりのわりにはピッチが下がっていませんでした。

通常は半音位下がっているのもありますが、今回は10Hzくらい。

 

しかしこれだけピッチ上げしてしまうと調律後の狂いも早く、なかなか安定してこないので、

再度早めの調律をお勧めしましたが、今回が最初で最後かもしれません。

 

ピアノを弾かれなくなると、インテリアになってしまうようですが、

そのなかには、まだまだ使えるピアノが眠っていることが多いのが現状です。

今後のピアノブームはないでしょうが、大人の良い趣味として、一人でも多くの方にピアノを弾いて頂けることを願っております。

 

Double wheeled castors

 

ホールでピアノの位置を決めるとき、私はキャスターの向きを決めます。
特別に耳の良い方ですと、キャスターの位置で音が変わるのが分かるらしいのですが、
正直なところ音の違いは、私はわかりません。

それでは、キャスターの位置はあまり意味がないのかというと、そうでもありません。
タッチ調整で“ベッディングスクリュー調整”というのが変わり、
音像がはっきりしなくなり、タッチに手応えがなくなります。
これは、音の性格が変わるというよりも調整の狂いからくるものなので、
もっとはっきりとしていて弾きにくさにつながります。
 
特に、ダブルキャスターのときが大切です。

内向きだと音が抑え気味で、外向きだと音が出るなどといいますが、
外向き八の字がニュートラルポジションではないかと思います。
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