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HOMELAND

 

相変わらずアメリカンドラマが好きで、ちょくちょく観ています。
ホームランドのシーズン7も日本語字幕付きでは最終回になりました。

テロの脅威と戦い続ける元CIA局員キャリーは異常にカンがいいのですが、上司で頭の良いソウルというオジサンは困った時だけキャリーに頼んで、自分の理解を越えると平気でキャリーを見捨て、キャリーは精神破綻していくといった感じです。


ピアノの話ですが某有名メーカーの弦が、ある時期のモデルから、やたらと切れやすくなっているようにみえます。
低音弦を測ってみると、以前と比べて細くなっています。
弦というのは、ざっくり言えば破断限界に近いほど、余計な倍音がなくスッキリと張りのある良い音になります。

あまり知られていないかもしれませんが、そんなところにも隠れたメーカーの努力があるように思います。

感度が良すぎると破綻しやすい・・・キャリーとピアノに御慈悲のほどを祈ってやみません。

セント値の誤解

 

デジタルチューナーなどセント値で音程を計るのも、知られていると思います。
ではセント値とは何かというと、わかったような、良くわからないような話が多いように思います。

音程を測定するための対数単位で12平均律はオクターブをそれぞれ100セントの12の半音に分割する・・・との説明だと思います。

よく誤解されているのが、半音間の振動数の差を100で割算するのがセント値・・・との話ですが、これでは対数の計算ではなくなってしまい、セント値にした意味がありません。

半音間を100で割ったのが「いわゆるセント値」・・・という話ではないのです。

2の12乗根が平均律の振動数の半音係数である、というのは平均律を知っている方はご存知の数式です。

例えばA=442Hzに2の12乗根を掛ければ、半音上の振動数は計算出来ます。
 

そして、セント値とは半音係数の100乗根、つまり2の1200乗根という係数です。

セント値係数である2の1200乗根を100回掛けると半音係数になるということです。


関数電卓で計算出来ます。

ある振動数にセント値係数を100回掛ければ半音上の振動数が計算出来ます。
100回割れば半音下です。

古典調律の五度圏はセント値で書かれていたりしますが、2の?分の1200乗根、もしくは、2の1200分の?乗で計算出来ます。

これなら振動数とセント値の換算表を作らなくても計算出来ます。

√やlogを使えばスッキリした説明になりますが、手書きでないと上手く打ち込めないので、日本語で説明いたしました。

ヴェルクマイスターⅢ始めました!

 

ピアノの調律は平均律なので狂った音、純正律が良い調律であると聞くことがあります。

日本はピアノの歴史が浅く、古典調律の歴史がポピュラーでないので逆にやたらと平均律を疑う傾向があるようです。

調律には調律の五度圏図があって12音階の配分表ですが、全ての5度が純正になることは原理的にありえません。
純正があれば、そのしわ寄せがどこかにあります。
しわ寄せをどう配分すべきか、古来から音律理論家により試行錯誤されています。

私の知るところ、純正律は紀元前5年頃プトレマイオスによる、純正5度(ピタゴラスの5度)を重ねていって、D-A間にシワを集中して極端に狭くしたものと、もう1つは1482年ラミスの純正律で純正5度を重ねてGis-Cis間が平均律の5度、あとはG-D間を極端に狭くしたものがあります。
たとえ転調をしない曲だとしても、かなりキビシイ和音があります。
どちらも実用的でないので、ほぼ使われていないと思います。

実は古典調律はかなりの種類がありますが、有名で実用的なのはヴェルクマイスターⅢ(1691)とキルンベルガーⅢ(1780)です。
ミーントーンも有名ですが、gis-cis間Aが極端に広かったり、長三度を純正にするといいますが、純正長三度を3つ重ねたオクターブは極端に狭いオクターブにしかなりえません。純正長三度のしわ寄せは必ず他の長三度に集まります。
私には今一つ解せない調律法です。

今のモダンピアノには、平均律しかしっくりこないと思っていましたが、古典調律もだいぶ有名になっているようですので、ヴェルクマイスターⅢから自分のピアノを実験台にしてやってみました。
普段、平均律調律ばかりやっていると、調律的にはかなりの違和感ですが、曲を弾いてみるとなかなか陰影に富み、奥行きのある感じ、和音の響きの違いを感じやすく、どこかレトロな感じがすると思いました。

純正でウナリのない和音と残りのしわ寄せでウナリがギュッと多く集まった所のメリハリが味になっているのだと思います。

平均律は狂っているように言われることが多いようですが、他の古典調律と比べ最も矛盾のないキレイな調律で、キレイに揃い過ぎているのが機械的な印象をあたえ、逆に味気ないとみえるのかもしれません。


私的にはヴェルクマイスターⅢも悪くはないし面白いと思います。

調律法は慣れないだけで平均律より簡単だと思います。

ただ、慣れないものはやはり大変で時間もかかりがちです。

ご依頼いただく場合は、個人所有のピアノに限りますが、ヴェルクマイスターⅢもしくはキルンベルガーⅢを+2000円で承ります!
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