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ピアノの大きさ

ピアノはサイズが大きければ低音弦の長さがとれるので、どっしりとした自然な低音が聞こえます。
中音から高音はそれほど変わらないと思います。

今年にピアノを自分で購入してちょっとばかり弾いて、小さめのサイズのピアノでも良かったかな?と思うこともありましたが、どうも曲によって違うのかな?と当たり前のことに気がつきました。
私はヘタなショパンを弾くことが多かったのですが、ベートーヴェンを弾いてみるとどうも大きなサイズのピアノで重厚な低音が響かないと良い感じがしません。
やはり調律師も自分でピアノを弾いてみるといろんなことを気がつくのだなぁと思います。
ピアノ購入の選定には、いろいろな曲を弾いてみるのが大切です。
プロの方だとピアノは一目(一音?)でわかるかもしれませんが・・・

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雑音直し

調律をしていて、なかなか困るのが雑音です。
学校の体育館で調律をしていたら、何やらジリジリと嫌な音がしました。
どこで音が鳴っているかを突き止めるのがなかなか難しいのです。
今回はどうも高音の方で鳴る。
音を出しながら耳の位置を変えながら聴いてみると弦の辺りの様。
響鳴板の上をよくみると小さなネジが落ちていました。
譜面台や上蓋などの蝶番のネジが取れて落ちることがよくあります。
今回は探せたのでホッとしましたが、調律師にとって雑音直しはとても厄介です。
どこかにマニュアルがあるわけでもなく、教わることも出来ない。
経験と勘だけが頼りです。
ほんの小さなゴミ程度でも雑音を起こすことがあります。
たかがゴミされどゴミです!

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湿度管理で良い音に!

先日、購入したヤマハG3E(2本ペダル)は私の家に来る前、湿気ったところに置いてあり、あまり弾いていませんでした。
しかも搬入日はあいにく雨がパラつく天気のなか運んで頂きました。

弾いてみると、高音部が湿気ったようにモコモコと音が出ませんでした。
調律師が無闇やたらに整音すると、そんな感じになったりします。
ヤマハは高音がキンキンすると聞くことがありますが、モコモコと出なくなるよりはよっぽどマシだと思います。
仕方なく硬化剤を使うしかないか?と思いましたが、硬化剤だと所詮は人工的な音になるのはやむを得ませんので、しばらく様子をみることにしました。

雨の日などは窓を閉めて、湿度65%以上になるときは除湿器を付け、普段は風通し良く、エアコンもピアノに直接当たらないように使います。
ピッチも下がっていて、乾燥させるとピッチはさらに下がります。
今は夏なので443Hzで10日間で4、5回位調律しました。
そうすると、みるみるうちに高音が気持ち良く出始めました!
毎日、音が変わって倍音豊かになり全体に音色も揃ってきました。

最近のピアノはそつなくタッチも軽く弾きやすいですが、何かアッサリし過ぎている感がします。
このピアノは古くて雑味はありますが、適度に重いタッチで深くジューシーな音がして私の好みに合っていました。
2本ペダル時代のヤマハが中古市場では価値を見出だされてないのが皮肉に感じます。


湿度コントロールでの音の変化は調整以上に変わると思います。
湿度コントロールはピアノに故障が起きないように大切であるとだけでなく、それ以上に音を良くするためには、とても重要であると実感することが出来ました。

ヨーロッパでピアノを聴くと良い音がすると言いますが、湿度の関係は大きいと思います。

ピアノ室には湿度計を置いてコントロールいたしましょう!

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