Home > ブログ

整音

3月はもっぱら学校の調律です。ヤマハのG3の調律をすることが多いです。

音楽室や体育館のグランドピアノは、よく使われていたり古かったりで、なかなかキンキンした音色になっていたりします。
こんな時は、いざ整音と思うところですが、それは危険な落とし穴だったりします。
調律は、ほぼ静かな環境で一人で作業しますが、その状況と、生徒が大人数で集まって授業や式典をする時とは全く違います。
静かな時にちょうど良い音色に整音してしまうと、本番のときに鳴らないピアノ=生徒の声に圧倒され負けてしまうピアノになってしまいます。
実際に使う状況をしっかりと把握した上で整音したいものです。

2015031016370000

ピアノの弦が切れた!!

今の時期、学校の調律依頼をたくさん頂きます。
音楽室のピアノで弦が切れることがあります。
小学校などで生徒の元気な声に負けないように音を出そうとすると切れやすいようです。
最近、ヤマハの新品から10年の間に4箇所も切れてしまったグランドピアノがあります。ちなみにご連絡頂ければ、急いで張りにおうかがい致します

この間は低音の巻線を張りに参りました。
新しい弦はすぐに伸びて音が狂ってしまうため、しばらくはフェルトで音を止めざるを得ません。
音が落ち着くまでに時間もかかりますので、やはり切れないに越したことはないと思いますが、状態によって避けられない場合もあります。

学校などの場合、埃など入らないように厚いカバーをかけることが大半のようですが、そのために音がこもってしまいます。
それで、生徒の声に負けない音を出そうとすると切れてしまったりします。
カバーを取って蓋も開けてしまえばクリアーな音が出ますが、
埃や汚れ、または生徒が触るなどして違った故障がでることもあります。
なかなか解決しにくい所かもしれません。
2015021716460000

スタインウェイのシンボルマーク

私は土、日曜にイベントやウェディングの調律をさせて頂くことが多いです。

その際に現場では、舞台設定や照明、マイクテストなどの方々と同時進行であることが殆どです。

調律師のなかには、周りで物音がするのを嫌がる人も多いと思いますが、その点、私は随分と慣れさせて頂けた自負がございます。

丁寧なお客様ですと、静かにするようにお気遣い頂いて、多少物音たてますが大丈夫ですか?と聞いて下さいますが、私は全く大丈夫です。

今回は港区の高級ホテルで調律。
ピアノはスタインウェイのグランドピアノ。
写真のシンボルマークが金属フレームにあるのは、往年良い時代のスタインウェイである証です。

1880年位から1970年位までスタインウェイファミリーが製造していた時代の表示です。
この様なピアノの仕事は調律師冥利につきます。
しかし、あまり名が知られていないメーカーのアップライトであっても気持ちも技術も変わりません。

 

2014112208460001

30 / 32« 先頭...1020...2829303132
  • Recent Entries

  • Categories

  • ピアノ・関連グッズ販売
    ピアノ・関連グッズ販売

     

    エリアマップ

    東京23区内出張無料!

    23区外・神奈川・千葉・埼玉は1,000円~出張を承っております。

    エリアマップ

    小林ピアノ調律所

    住所

    〒108-0071
    東京都港区白金台3-4-6

    連絡先

    TEL&FAX 03-3449-4880
    直通Mobile 090-5216-1152
    代表 小林 弘児(こばやしこうじ)

    Copyright © 2014 Kobayashi Piano Tuning Office. All Rights Reserved.