Music Wire
後期フロイトによると、反復強迫は快感原則や現実原則よりも根源的。
人は嫌な経験や人間関係を何度も夢や行動で繰り返す。
そうして痛みを理解しようとする、とのこと。
話はピアノになりますが、弦が切れたときに張ることを張弦といいますが、その際に昔はチューニングピンを3回転以上廻して張弦していましたが、それだとピン板に負担がかかりピンが弛んでしまう。
ここ数年前からはコイルメイキングレンチというのを使うようになり、弦にコイル癖をつけることで、チューニングピンの回転を減らす。結果、ピン板の負担が軽くなります。
最近では、器用なピアニストさんも使用されているとのこと。
弦も反復強迫のように戻ろうとするし、張弦後はすぐに伸びて調律が落ち着くのに何年かかかります。
伸び代のあるうちがフレッシュで音も伸びます。
新品のピアノなどは弦が新しいので、いい音ですが調律はすぐに狂ってしまいます。
ご理解頂きたいところで御座います。