木
飛鳥時代に役小角により開山された大峰山の山伏が装着するものが、球形の房に似るところからくる鈴懸の木、ギリシャ語由来でプラタナス。
アケメネス朝ペルシャ王ダレイオス1世の息子クセルクセスが、プラタナスを情的に讃えた歌がオンブラ・マイ・フ。
史実のクセルクセスは残虐なようですが、同一人物とされる旧約聖書のアハシュロスは神のみこころの話。
鍵盤楽器と縁深い、木に精霊が宿るかの様なのが面白い。
漱石『夢十夜』第六夜に「明治の木には到底仁王は埋まっていない」と名セリフがありますが、時代が進むにつれ良質な木は減っているのかもしれません。
古い楽器が必ずしも良いわけではないと思いますが、今ある楽器を大切にしたいものです。