インフィニティ
最近ある日、母親に「これ覚えてる?」と見た写真は昔々の朧気ながらある記憶、熊と犬のヌイグルミでした。
薄気味悪かったのですが、お焚き上げ済みとのこと。
ちょうどピアノで似たことを考えていたので、猶更不思議でした。
内も外も無いような空間は無限で、時間もありません。
隣がピアノを買ったから、うちも買うなら品質が良く、値段もよければ満足出来ます。
しかし、おすすめではありませんが、思い入れのあるピアノというのもあり、どうしても他に変えることは出来ないということがあります。
ピアノに心があるかのように、人は思う。
そんなピアノは時空をこえて、無限の彼方ではなく、此にあり続ける。
不動のピアノは、吾、唯、足るを知る。
それ以上もそれ以下もない、比較がなければ嫉妬もない。
昔も今もない、一台のピアノ。
ピアノの寿命は無限とは言えないまでも、100年は超えるのかもしれません。
参考図書 『探究Ⅱ』講談社学術文庫